こんにちは、春うららかな書房の渡辺です。
ペットを飼っている人がやるべき災害対策の第3回として、今回は実際に大震災が起きた時どのような行動をとり、ペットを守るために飼い主は何をすればよいのか、これを考えていきたいと思います。
今回も美容室向け電子書籍読み放題サービス「ビューン読み放題タブレット」にて配信中の『犬連れ災害対策マニュアル』を参考にしています。
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第1回「ペットと避難所について」
第2回「日頃の備え」
自宅で被災、飼い主がとるべき行動とは?
現在懸念されているのは、首都直下地震と南海トラフ。
どちらも今後30年以内には起こるとされていて、決して他人ごとではなく、いつ何時自らが被災者となるかもわからない状況なのです。
いつ起こるかわからない大地震に備えて我々ができることは、日頃からの備えと今回お話するシミュレーションです。
では、実際に自宅で災害が発生した場合を想定して、あなたならペットの飼い主としてどういった行動をとりますか?
■地震が起きた、その瞬間すぐにとるべき行動
ペットを守るため、まず、最初にすべきことは自分の身を守ること。
飼い主の責任としてペットを最優先にしなくてはいけないと思うかもしれませんが、ペットが生き残るためには飼い主が必要不可欠になります。
災害が突然発生した時、ペットは混乱し、部屋中を走り回ったり、鳴いたり吠えたりするかもしれません。
飼い主はそれらにも動揺せずに、家具や食器などが落下してこないテーブルの下などに隠れましょう。
全ての行動において、まずは自分の身の安全を確保することが優先です。
■地震が発生して少し経った後にとるべき行動
揺れが収まる前に行動をとることは、落下物、ガラスの破片、転倒などによるケガの恐れもあります。
必ず、収まってから行動をとりましょう。
また、震災時に起きる2次災害として多いのが火災。
揺れが収まったら電気・ガスなどの火元の確認も忘れずに行いましょう。
余震で扉が歪んで閉じ込められてしまう、家具で出口がふさがれてしまうなどの事例もありますので、出口の確保も大事になります。
ただし、この時注意しなくてはならないことは、ペットの脱走です。
日頃からネットやゲートなどを備えておくのがベストです。
■状況の把握をする
被災状況の確認を行いましょう。
そして、ここまで来て初めてペットの状態を確認します。
薄情に思われるかもしれませんが、何度も言うように飼い主がいるからこそ守られるペットだということを忘れないでおきましょう。
ケガがないか、またはストレスによる行動の異常が見られないかを確認しましょう。
また、床にガラスや危険物が散乱している場合はむやみに名前を呼ぶことは避けてください。ケガの原因になってしまいます。
その後、状況に応じて、リードを付ける、あるいはクレートに入れるなどし、興奮して危険な場所に逃げてしまうことから回避させます。
■避難をするか否かを判断する
家の倒壊、津波警報、避難指示などが確認されていれば、速やかに避難しましょう。
この時ペットも一緒に避難します。災害時は同行避難が原則です。
また、日頃から即座に家を出られるように災害バッグに必要なものをまとめておきましょう。家族の役割などもあらかじめ決めておくとスムーズな避難ができると思います。
シミュレーションをすることで最悪の事態を免れる
会社のプレゼンや発表会などであれば事前にシミュレーションをする人がほとんどだと思います。
しかし、災害となるとどこかで「自分は大丈夫」という思いがあることから、シミュレーションを怠っている人は多いのではないでしょうか。
「最悪の事態」を想定している数が多ければ多いほど、いざそういった事態が発生した時、その事態から免れられる可能性が高まります。
大事なペットを守るためにも、災害シミュレーションをしておくことは大切です。
これを読んで少しでも飼い主の皆さんが、ペットと被る災害について、
事前に考えるきっかけになってもらえたらうれしいです。
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