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書店員を中心にした各界のマンガ好きが選ぶ「マンガ大賞2018」の結果発表と受賞式が3月22日に行われ、栄えある大賞は

板垣巴留さんの『BEASTARS』に輝きました!

 

『BEASTARS』は、週刊少年チャンピオン(秋田書店)に連載中の少年マンガで、擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界の青春群像劇。現在7巻まで発行されています。

会場に取材に行ってきたので、当日の様子をご紹介します。

最も印象的だったのが、前代未聞の授賞式! 板垣さんは作品に登場するニワトリの被り物をして、そして前年の大賞作『響~小説家になる方法~』の作者でプレゼンターの柳本光晴さんは主人公・響のコスプレをして現れ、まるで仮装大会のような趣に。

マンガ大賞2018

横には『BEASTARS』主人公のハイイロオオカミの被り物をした担当編集者がずっと見守っていて、さらに不思議な雰囲気に会場は包まれていました。

板垣さんは「変なマンガなので、みなさんに受け入れていただき驚き。登場人物みんなが一生懸命生きている。誰もが誰かしらに共感できるのかも」と受賞の喜びを語っていました。

独特の世界観をどのように思いついたのかというと、「小さい頃から動物が平等に暮らしている世界が頭の中にあった。人間の世界に生きていて感じることを動物にあてはめただけ」と明かし、たくさんいる動物の中でもオオカミを主人公にしたのは、「強くて大きい動物なのに猫背で悪役っぽいから、童話でも悪者にされてふびんだと思っていた。それで主人公にしてみたのだが、意外にオオカミの気持ちに共感してくれる人が多かった」と説明しました。

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板垣さんの受賞イラスト

ディズニー好きで、「動物が服を着て二足歩行をしていても難なく受け入れられるのは、ディズニーのおかげ」と話す板垣さんは、デビューしてまだ2年ほど。『BEASTARS』の今後の展開も、板垣さんのこれからの作品も、どんなふうに進化していくのか楽しみです。

 

◆マンガ大賞2018最終結果
大賞 『BEASTARS』板垣巴留(78ポイント)
2位 『我らコンタクティ』森田るい(68ポイント)
3位 『凪のお暇』コナリミサト(56ポイント)
4位 『ダンジョン飯』九井諒子(52ポイント)
5位 『不滅のあなたへ』大今良時(47ポイント)
6位 『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉(46ポイント)
7位 『とんがり帽子のアトリエ』白浜鴎(42ポイント)
8位 『メイドインアビス』つくしあきひと(40ポイント)
9位 『映像研には手を出すな!』大童澄瞳(38ポイント)
10位 『映画大好きポンポさん』杉谷庄吾【人間プラモ】(28ポイント)
11位 『約束のネバーランド』出水ぽすか・白井カイウ(26ポイント)
12位 『ゴールデンゴールド』堀尾省太(13ポイント)

 

 

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