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こんにちは、春うららかな書房の渡辺です。

ここ数年、毎年のように大規模な自然災害が甚大な被害をもたらしています。

今年(令和2年)に入ってからも7月に九州で集中豪雨が発生。これにより、死者80人超、130万人以上に避難指示が発令。自然災害の猛威を改めて思い知らされました。

結果的に規模が縮小したり進路がそれたりしましたが、数回にわたり台風も発生しています。

また、今後30年以内には「首都直下地震」が起きるとの予測もあります。

こういった状況を見るに、災害に備えて、事前の準備・対策をとっておく必要があると実感します。

そこで今回は猫を飼っている僕自身が知っておきたい、ペットを飼っている人がやるべき災害対策として、これを連載形式で書いていきます。第1回は「ペットと避難所について」。

今回記事を書くにあたり、弊社の美容室向け電子書籍読み放題サービス「ビューン読み放題タブレット」にも配信されている『犬連れ災害対策マニュアル』を参考にしております。

避難所にはあらゆる価値観、条件を持った人がいる

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大きな災害に遭遇した時、いったいどこに避難すればよいのか、これをあらかじめ確認しておくことは大切です。
特にペットを飼っている人は、当然ペットと一緒に逃げることを考えると思いますので、自分の地区の避難所がペットに対してどういった対応をとっているのか、これを知っておく必要があります。

不特定多数の人が集まり生活する避難所において、必ずしもそこにいる人全員がペット(動物)に対して理解があるという訳ではありません。
鳴き声を気にする人もいれば、アレルギーを持っている人もいます。
また、不衛生になりがちな避難所の環境下で、人獣共通感染症のリスクを懸念する人だっているでしょう。

避難所には色々な条件を持った人がいるので、自分の立場だけでは物は語れません。
ペットを飼っている人からすれば、「ペットは家族だ」と思うかもしれませんが、新生児を育てる母親からしたら、感染症やアレルギーを引き起こす可能性がある動物を怖がるのも無理はありません。

前提として、ペットを飼う人は、″避難所はあらゆる価値観、条件を持った人が集まる共有のスペース″だということを認識する必要があります。

一緒には居られない「同行避難」、一緒に居られる「同伴避難」

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災害時、飼い主はペットと共に避難する「同行避難」が原則とされています。(参考「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」環境省より)
この「同行避難」は″ペットと一緒に家から避難所に避難すること″を指します。しかし、避難所内でペットと一緒に過ごせるケースは少なく、その多くが上述したような動物への価値観の違いや感染症への懸念などの理由から、自治体が人と動物のスペースを分けて運営しているケースがほとんどです。

一方似たような言葉で「同伴避難」というものがあります。こちらは″ペットと一緒に避難所に避難し、同じ場所で待機する″といった意味になり、言葉は似ていますが「同行避難」とは大きく異なります。

避難所で一緒に過ごせるか過ごせないかの大きな違いになっておりますので、飼い主からすれば「同伴避難」したいと思うのが本音なのではないでしょうか。さらには、飼い主と一緒にいられるというのは、避難所生活において、ペットにとってもストレスの軽減につながります。

ペットを守れるのは飼い主だけ

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ペットを飼っている人なら分かるかと思いますが、動物は環境が変わるだけでも、多大なストレスを感じてしまいます。
我が家の猫もワクチン接種や健康診断で動物病院に連れていくだけでパニックを起こしてしまうので、いつも気が気でありません。

これが避難所での生活ともなればより大きくなります。
見たことのない景色、知らない人、知らない動物、そして飼い主がいない環境・・・これらを短期間でなく日常的に体感することになるので、動物にとってのストレスは計り知れません。
一般にペットとして飼われている犬や猫などの動物は、人間のような図太さはなく、とてもナイーブな生き物です。少しの環境の変化が食欲不振に繋がり、そのまま衰弱していくといったケースも珍しくありません。

そこで、もしもの災害に備え、飼い主として最低限やるべきことは自分が行くべき避難所を確認し、その避難所のペット対応について調べておくということです。
実際、「同伴避難」を認めている避難所は少ないです。
ペットのストレス軽減にもつながるであろう「同伴避難」ですが、やはり色々な理由から認めていないところが多い。
なので、あらかじめ数が少ない「同伴避難」を許可している避難所を探しだしておくか、「同行避難」をして別々に過ごすことを決断するか、そしてその場合必要になるものは何か、またどういった分け方をされるのか、飼育環境は・・・など、様々なことを事前に確認しておかなくてはなりません。

飼い主として考えておくべきこと、それは「避難所」というキーワードだけでもこれだけあるのです。

いつ何時起こるかもわからない災害に対して、我々飼い主が大切なペットを守るためにできることを今この瞬間からはじめていきましょう。

今後の連載では、避難所で過ごす際に具体的に何が必要なのか、災害が起きた際にどういった行動をとればいいかなど、自らも学びながら書いていきます。

 

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