こんにちは。春うららかな書房の水澤です。
今回はコミックレビュー。美容室向け電子書籍読み放題サービス「ビューン読み放題タブレット」で配信されているコミック作品の中から懐かしの名作コミックをレビューしていきます。
今回ご紹介するのは名作野球マンガ『プレイボール』です。
【『プレイボール』作品データ】
・作者:ちばあきお
・連載開始:1973年
・刊行状況:全11巻
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野球マンガのジャンルでは『ドカベン』や『MAJOR』『タッチ』等名作はたくさんありますよね。それらの作品と比較すると知名度はやや劣るかもしれませんが、ドラマの熱さではこの『プレイボール』も決して負けていません!
作者のちばあきお先生の絵柄はとてもシンプル。劇中、あまり派手な描写はなく、淡々と試合は進んでいきますが、ドラマの描き方が上手いため、とても読みごたえがあります。気が付いたら時間を忘れて読みふけってしまうこと確実です!
ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、ちばあきお先生は『あしたのジョー』などの作品で知られる日本マンガ界のレジェンド、ちばてつや先生の実の弟なんです。
『プレイボール』は前作『キャプテン』の続編(スピンオフ)ですが、今作からでも問題なく読み進められます。
前作『キャプテン』からストーリーは続いていて、『キャプテン』にも登場した谷口タカオ君が主人公です。物語は『キャプテン』での激闘で指を負傷してしまった谷口君が、墨谷高校に進学しサッカー部に入部するところから始まります。
一度は野球をあきらめたはずの谷口君ですが、そう簡単に野球を忘れられるはずもなく・・・。ケガのハンデを乗り越えるための猛特訓が本作の見どころの一つです。
谷口キャプテンの静かな闘志がチームを変えていく
ケガを克服し、野球部に復帰した谷口君。1年生ながらその素質を買われ、キャプテンに指名されます。
谷口キャプテンは礼儀正しく、どちらかというとおとなしい性格。ただ、とても負けず嫌いなため、自分たちよりはるかに格上のチームに対しても決して勝負を投げることなく、勝つための努力を地道に積み上げていきます。その静かな闘志がチーム内に伝播し、弱小だった墨谷高校野球部は変わっていきます。
谷口君は1年生キャプテンなので、学年が上の先輩にも指示を出すことになります。やりづらい状況ではありますが、さすがは谷口キャプテン。先輩に対する敬意や礼儀は忘れずに、けれど言うべきことはしっかりと伝えています。このへん、マネジメントの参考にもなりますよね。今回、改めて読み直して社会人になっても学ぶところの多いマンガだと感じました。
未完の作品が・・・なんと2017年に復活!
連載は谷口キャプテン率いる墨谷高校が甲子園出場の強豪谷原高校に敗北するところでいったん終了。その後、ちばあきお先生の早すぎる死によって残念ながら作品は未完のままとなっています。
しかし、連載終了から38年後の2017年、なんとこの作品が復活するという奇跡が起こりました。
ちばあきお「キャプテン」が復活!コージィ城倉で名作野球漫画の続編スタート #キャプテン #プレイボール #再開 https://t.co/ilaYffPByu pic.twitter.com/KRg7JW20qy
— シネマトゥデイ (@cinematoday) February 14, 2017
連載を引き継いだのはコージィ城倉先生。『おれはキャプテン』や『グラゼニ』(原作担当)などで知られる野球マンガの名手が、往年の名作マンガを現代に復活させてくれました。経緯は以下のインタビューに詳しくまとまっています。
プロの漫画家としての思い入れやこだわり、そして何よりも原作に対する思い入れが伝わってくるインタビューです。こちらのインタビューも必読ですよ。
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