180209

ここ数年、将棋や囲碁における人間とコンピューターとの対戦が大きな話題になっている。その戦いをドラマチックに描いた漫画が『永遠の一手』だ。

舞台は東京オリンピックで盛り上がる近未来、2020年。棋界の最高実力者である羽内将史名人(羽生+森内がモデル?)と、将棋ソフトの頂点に立つ「彗星2020」との対決で物語が始まる。大方の期待に反して羽内名人は敗北、失踪してしまうのだが、「彗星2020」の開発者も予想外の結果を受けて行方不明となり、将棋の名人位は人間とソフトがチームを組んで戦う方式に変わってしまう。

現実の世界を振り返ると、将棋では2017年4・5月に行われた電王戦で「PONANZA(ポナンザ)」が佐藤天彦名人に2連勝。囲碁でも2017年5月に行われた3番勝負で「AlphaGo(アルファ碁)」が世界最強と言われる中国の柯潔(カ ケツ)九段に3連勝した。

ひと頃「コンピューターが将棋や囲碁で人間に勝つのはいつ?」の質問に、「100年先」「永遠に来ない」のような回答があった。けれども急速なハード・ソフトの進歩は、そんな予想をあっさり覆している。

現実世界は「もう人間が勝つのは無理」ながら、漫画では人間の可能性を信じた増山一郎七段(升田+大山がモデル?)が独力で勝ち進み、新名人の座に就いた。そこに復帰した羽内元名人、彼とチームを組んだ「彗星2030」、「彗星2030」のチーフプログラマーで増山名人の娘である女子中学生の翔子と、これ以上ない強敵が立ちふさがる。

どれほどコンピューターが強くなったとしても、人間同士の戦いにおける魅力は健在だ。これから盤上、盤外でどんなドラマが生まれていくだろうか。

(担当ライター:県田勢)

 

スマコミバナー_ブログ記事用_400w90h