日本人にとってのソウルフードともいえる“味噌汁”。「君の作った味噌汁を毎日飲みたい」なんて言葉がプロポーズになったりもします。そんなうらやましい日々を描いたのが、小学館「ゲッサン」で連載中の『味噌汁でカンパイ!』(笹乃さい)です。
中学2年生の善一郎は、わけあって父親と2人で暮らしているため、わびしい食生活を送っています。それを見かねて食事の手伝いに来ているのが、幼なじみの八重。八重にしても、必ずしも料理上手なわけではないのですが、毎日のこんだてに奮闘する中で特に力を入れているのが味噌汁、というわけです。
最初はイマイチ手際のよくなかった八重でしたけれども、回を追うごとにコツをつかんできたようで、食べる善一郎の満足度もグングン上がってきたようです。
そんな善一郎と八重の間柄なら恋愛関係の進展もありそうですが、善一郎にはその気がある一方、八重はどこか鈍い感じ。八重も善一郎に好意を持っているのは間違いないのですが、2人が恋人となるには、まだまだ時間がかかりそうです。
最初に日本人のソウルフードと書きましたが、味噌の消費量は年々減っています。確かにパン食と味噌汁は合いにくいですし、味噌ラーメンや味噌煮込みこそあるものの、麺類との相性もよいとはいい切れません。でも『味噌汁でカンパイ!』をきっかけに、味噌のよさに気付く人が増えてくれたらな、と思います。
(担当ライター:県田勢)