5月10日、第42回講談社漫画賞の受賞作が決定しました。
少年部門で選ばれたのは、板垣巴留さんの『BEASTARS』(秋田書店)。
今年3月に発表された「マンガ大賞2018」でも大賞に選ばれています。擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界の青春群像劇で、独特の世界観にハマる人が続出中。週刊少年チャンピオンに連載中で、現在8巻まで発行されています。
少女部門は、沖田×華さんの『透明なゆりかご』(講談社)。
町の小さな産婦人科でアルバイトをする看護学科の女子高生の目を通して見た、“命とは何か”の物語。中絶、出産中の死亡事故、まったく両親に似ていない青い眼・金髪の赤ちゃんなど、作者の実体験をもとに描かれた知られざる産婦人科のリアル。清原果耶さん主演で、7月20日からNHKでドラマ化されるので、要チェック!
一般部門では、おざわゆきさんの『傘寿まり子』(講談社)と、
草水敏さん(原作)・恵三朗さん(漫画)による『フラジャイル』(講談社)の二作品。
『傘寿まり子』は、80歳の作家・幸田まり子が、同居していた家族との住居問題がきっかけで、家には居場所がないと感じて家出をしてしまう史上最高齢(?)ヒロインの物語。
『フラジャイル』は、医師や病院から持ち込まれた標本(細胞、血液、便など)を調べて病気を決定したり、亡くなった患者を病理解剖して死因や治療効果を追究したりする裏方の医師の物語。2016年にTOKIOの長瀬智也さん主演でドラマ化されました。
「講談社漫画賞」は、講談社が主催する漫画賞。講談社の雑誌掲載作品が選ばれることが多いのですが、今回の『BEASTARS』のように他社発行誌の漫画作品が受賞することも。それだけ影響力のある作品だと認められたということですね。
話題の作品ばかりですので、お店に置くコミックの参考になさってみてはいかがでしょうか。